こんにちは、tsuzuki817(@tsuzuki817)です。 毎月の収益を公開して次の一手を決める連載「限界個人開発者の月収1000万円計画」は2025年11月に始まりました。ただ、僕の個人開発はもっとずっと前から続いています。

この記事は前史編です。開発を始めた2016年から連載が始まるまで、約10年分の記録を掘り起こしました。先に白状すると、最初の3年間の収益はゼロです。

📈 シリーズの全記事と推移グラフは特設ページにあります
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¥21

2016年に開発を始めて3年。2019年7月、人生初のアプリ収益がAdMobから入った。
広告表示254回、クリック3回。すべてはここから始まった。

前史 約10年間の累計収益(2016〜2025.10)

¥2,157,364
うち最初の3年間は¥0。収益が出た76ヶ月の月平均 約¥28,000

年別収益の推移

広告収益(AdMob)その年の主役
2016〜2018年¥0収益ゼロ。ひたすら作る
2019年(7月〜)¥493初収益の¥21
2020年¥7,8615月に¥3,128の小さな山
2021年¥7,310月数百円の暗黒期
2022年¥978,411流れるメモ帳の大バズ
2023年¥293,513バズの余熱と減衰
2024年¥577,308旅行思い出マップ登場
2025年(〜10月)¥292,468停滞、そして課金元年前夜

この期間のApp Store課金収益は実質ゼロでした。詳しくは記事末尾の注記に。

2016〜2019 収益ゼロで作り続けた3年間

個人開発を始めたのは2016年。最初の3年間の収益は完全にゼロです。マネタイズはほぼ手つかずで、作りたいから作るをひたすら繰り返していました。

収益の記録としては何も残っていない3年間ですが、リリースの経験とアプリの資産はここで積み上がりました。個人開発は始めた瞬間にお金になるものじゃない。それをいちばん長く体験した時代です。

2019〜2021 ¥21から始まった暗黒期

2019年7月、AdMobを入れて初めての収益が発生します。その額21円。開発を始めて3年目のことでした。そこから2年半、収益は月数百円から数千円をさまよい続けます。2021年末までの合計は15,664円。時給に換算してはいけない数字です。

それでもこの時期にWidgetQiitaやPIPMP、AlwaysOnTimerを出して、Picture in PictureやWidgetといったiOSの新機能に全乗っかりする作風が固まりました。この積み重ねが次の年に爆発します。

2022年 流れるメモ帳、バズる

2022年1月、それまで月1,000円だった収益がいきなり132,771円に跳ね上がります。主役は流れるメモ帳。メモを画面の上に流し続けるアプリがSNSでバズって、3月には単体で146,718円、4月も140,857円を稼ぎました。この年の収益は978,411円。それまでの3年分の60倍です。

流れるメモ帳の累計広告収益は約146万円。お小遣いにもならない趣味だった個人開発を、事業になり得るものに変えてくれた恩人みたいなアプリです。同じ時期にPIPMPも月2万円台を記録して、新機能系アプリがバズを呼ぶ再現性を初めて意識しました。

2023年 余熱と現実

バズは永遠には続きません。2023年の収益は293,513円と前年の3分の1以下になり、流れるメモ帳は月2万から3万円の余熱に落ち着いていきました。

この年に痛感したのが、後の連載でも何度も出てくる教訓です。バズは花火であって資産ではない。打ち上がっている間に、次の柱を作らないといけない。

2024年 旅行思い出マップの年

2024年の収益は577,308円と復調します。新しい主役は旅行思い出マップ。3月に40,521円、4月に60,801円、5月には134,085円と、旅行シーズンへ向けてきれいな右肩上がりを描きました。ゴールデンウィークの力、恐るべし。

旅行系アプリは春と夏と年末に伸びる。この強い季節性を学んだのがこの年です。流れるメモ帳も月1万円強を出し続けて、初めて複数の柱らしきものができました。

2025年1〜10月 停滞、そして課金元年前夜

2025年は10月までで292,468円。月2万から4万円を行き来する停滞期です。アプリは50本を超えたのに、収益がついてこない。限界個人開発者という自虐はこの頃に生まれました。

原因ははっきりしていました。収益源が広告しかないことです。広告は毎日使われるかどうかで決まるので、ツール系アプリを何十本並べても天井が低い。

だから2025年11月、サブスクリプションや買い切りといった課金の仕組みを本格導入すると決めました。App Store課金という2つ目のエンジンに火が入って、ここから本編が始まります。

前史 約10年間の教訓

  1. 個人開発はすぐにはお金にならない。初収益の¥21まで3年かかった
  2. バズは花火。2022年(流れるメモ帳)と2024年(旅行思い出マップ)の2回の山は、どちらも数ヶ月で減衰した
  3. 広告収益だけでは天井が低い。50本以上アプリを作っても月数万円が現実だった
  4. それでも作り続けたアプリの資産が、後の課金導入(本編)で一気に効いてくる

2016年に始まった10年間の物語は、ここから月収1000万円を目指す物語に変わります。

続きは本編の創刊号からどうぞ。

📖 本編の創刊号、2025年11月号を読む
数値について。この記事の収益はすべてAdMob管理画面の推定収益額です。App Storeの月次売上レポートはAppleが直近分しか保持しておらず、前史期間の課金売上は月次では検証できません。ただ2025年の年次レポートを見ると課金の受取額はほぼすべて11月以降に発生していて、前史のApp Store収益は実質ゼロと確認しています。Google Playの収益は2026年1月からです。